2008年03月10日
夢をかなえるゾウ
夢をかなえるゾウ
水野敬也
キッピーモール4階
アバンティーブックセンター
私はよく新聞やネットで書評欄をチェックします。
①好きな作家の新刊本
②ベストセラー
③芥川賞、本屋大賞などの受賞作
この3点は頭に入れて、品揃えが豊富なアバンティーブックセンターに行きます
夢をかなえるゾウはベストセラーにはいっていたので、
手にとってみました
児童書のような表紙とタイトル。
なぜにこの本が・・・・
とぱらぱらめくってみると・・・
変わりたいと思っているけれど、なかなか自分を変えることができない、さえないサラリーマンの僕
彼の前に突然現れた怪しげな関西弁のゾウの姿の神様(ガネ-シャ)
自分を変えたいと願う僕に、ガネーシャは色々な課題を出していきます。
わがままで、おっさんくさい、この神様に翻弄されながら
出された課題の一つ一つをクリアして僕が成長していく。
要するに自己啓発本なんですけれどね。
基本的に従来の自己啓発本と、本質的に異なる何か新しいことが得られるわけではありません
今までに出版された本からの引用もとても多いですし。
それでも、それらを読みやすく面白まとめただけのものではない何かがあります。
主人公の情けない僕って、本当に私に似ていて・・・
成功したいとか、そういう部分ではなく
自分を変えたい、と、いつも自分に劣等感を抱いている部分とか
いつかいつかと思っているだけの所とか・・
ガネーシャが「そやから自分はあかんのや」という点が、身につまされたりして
今までに自己啓発本を読んでも、
何かいまいち変われないけれども、どうしてそうなってしまうのか、とか
それではどうしたら変われるのか、とか
そのヒントが少しわかったような気がします。
ガネーシャの出す課題のひとつひとつは、すぐに実践できることばかり。
結局、小さなことの積み重ねが「変わる」ということみたいです。
全部、当たり前のことだけど、ほとんどできていないという事かな。
でも、やりなさいやりなさいと押し付けるばかりではなく
最終章では「生き方なんて自分で選ぶもんや。自分が幸せだと感じる事ができればそれでええんや」
とも言います。
「成功だけが人生やないし、理想の自分をあきらめるのも人生やない。
ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて、
死ぬほど幸福な日も
笑えるくらい不幸な日も
世界を閉じたくなるようなつらい日も
涙が出るような美しい景色も
(中略)
世界を楽しんでや。心ゆくまで」
という最後のメッセージが心にしみます。
気楽におもしろく読み進められる点は、いままで自己啓発にあまり興味を持っていなかった人にも勧められます。
娘達にも是非読ませたいと思いました。
今春、新しい世界に飛び込む人たちへのプレゼントにもよいかもしれませんね。
この本は今年、テレビドラマになるそうです。
本や漫画を原作にした映画やドラマ多いですよね。
古くは原作とかけ離れた別物になってしまった模倣犯
最近では、設定を変えてしまったチームバチスタやガリレオ
安易に変えられるとそれだけでしらけてしまうので
原作を大切にしてほしいと思いつつ、楽しみにしています。
2007年12月29日
まちがいさがし
キッピーモール4階
アバンティーブックセンター
今日のお勧めはキャラさがしランドです。
1冊まるごと、間違い探しの絵本です。
隔月刊で、私は欠かさず買っています。
リラックマをはじめ、かわいいキャラが見開き両ページいっぱいにあり
見比べて間違いを探します。
じーっとかわいいキャラをながめていると
ついついほっこりしてしまいます。
なぜか、ゲゲゲの鬼太郎とかもあったりして。
小学生でも余裕でできる優しい問題から
大人が必死で探してもわからない高度な問題まで
いろいろのレベルの問題があり
おとなも子どもも、年齢を問わず楽しめます。
ついつい時間が経つのも忘れて熱中してしまいます。
これって、脳トレーニングにも最適ですよね。
冬休み真っ最中。
子どもがゲームばかりして・・・・と渋い顔のお母さん。
一緒に楽しんでみませんか?
カップルで一緒に探せば、親密度もUP.
お正月に家族で楽しむのにもぴったりです。
癒されながら、楽しめて、おまけに頭の体操になる優れものです。
2007年12月10日
求めない
「求めない」加島彰造著
キッピーモール4階
アバンティーブックセンター
初めて、この本のタイトルを見た時には
この本は求道的な本で、そりゃそうできたらいいけど無理無理という感じの内容かなと思ったんです。
理想としてはそうだけど、現実にはなかなかねぇ・・・という類の本。
(向上心のなさが感じられる)
「そんなこと言ったって、私はどきんちゃんやリラックマみたいに生きていたいし・・・・」と
わかる方にはわかっていただけるんでしょうけど、
要は本能のまま、きままに生きているというか
でも、シンプルな装丁に心惹かれて、手に取ってみました。
誤解しないでほしい。
「求めない」といったって、
どうしても人間は「求める存在」なんだ。
(中略)
「自分全体」の求めることは
とても大切だ。ところが
「頭」だけで求めると、求めすぎる。
「体」が求めることを「頭」は押しのけて
別のものを求めるんだ。
しまいに余計なものまで求めるんだ。
(中略)
求めないですむことは求めないってことなんだ。
これが、「はじめに」に書いてあるんです。
はてさて、ここで考え込んでしまいました。
どれが、体が求めている物で、どれが余計なものなんでしょう。
この本って、how toの指南書かと思ったら
哲学書だったのかもしれません。
わかりません。
わからないと思いながらも、読み進めずにはいられなくなる。
つきつめていけば、私も含め現代人は
「頭」だけで「求めるもの」に振り回されて、満足する事ができないのかもしれません。
心に滲みていく一つ一つの言葉。
ページをめくりながら、かみしめ、繰り返す。
1つ1つの言葉の重みのせいなんでしょうか。
それが真実だからでしょうか。
私には、そこからなにか見えてくるわけではないのだけれど
読まずにはいられなくなる。
きっとそうだろうなと思えてくる
どういう生き方が「求めない」生き方なのかは
正直よくわかっていないのだろうけれど
生き物は「求めるもの」だという大前提のもとでの「求めない」生き方
それがわかって、そんなふうに生きられたら
もっと見えてくるものがあるのかもしれないと思いました。
一切なにも求めるな。
と言うんじゃあないんだ
どうしようか、
まよったとき
求めないーと
言ってみるといい。
すると
気が楽になるのさ。
求めないと
なにかが変わるらしいですよ。
忙しい師走のこの時期だからこそ
読んでみるのもよいかもしれません。
又、新年のスタートにもお勧めです。
ちょっと自分自身のこと見つめてみませんか?
キッピーモール4階
アバンティーブックセンター
初めて、この本のタイトルを見た時には
この本は求道的な本で、そりゃそうできたらいいけど無理無理という感じの内容かなと思ったんです。
理想としてはそうだけど、現実にはなかなかねぇ・・・という類の本。
(向上心のなさが感じられる)
「そんなこと言ったって、私はどきんちゃんやリラックマみたいに生きていたいし・・・・」と
わかる方にはわかっていただけるんでしょうけど、
要は本能のまま、きままに生きているというか
でも、シンプルな装丁に心惹かれて、手に取ってみました。
誤解しないでほしい。
「求めない」といったって、
どうしても人間は「求める存在」なんだ。
(中略)
「自分全体」の求めることは
とても大切だ。ところが
「頭」だけで求めると、求めすぎる。
「体」が求めることを「頭」は押しのけて
別のものを求めるんだ。
しまいに余計なものまで求めるんだ。
(中略)
求めないですむことは求めないってことなんだ。
これが、「はじめに」に書いてあるんです。
はてさて、ここで考え込んでしまいました。
どれが、体が求めている物で、どれが余計なものなんでしょう。
この本って、how toの指南書かと思ったら
哲学書だったのかもしれません。
わかりません。
わからないと思いながらも、読み進めずにはいられなくなる。
つきつめていけば、私も含め現代人は
「頭」だけで「求めるもの」に振り回されて、満足する事ができないのかもしれません。
心に滲みていく一つ一つの言葉。
ページをめくりながら、かみしめ、繰り返す。
1つ1つの言葉の重みのせいなんでしょうか。
それが真実だからでしょうか。
私には、そこからなにか見えてくるわけではないのだけれど
読まずにはいられなくなる。
きっとそうだろうなと思えてくる
どういう生き方が「求めない」生き方なのかは
正直よくわかっていないのだろうけれど
生き物は「求めるもの」だという大前提のもとでの「求めない」生き方
それがわかって、そんなふうに生きられたら
もっと見えてくるものがあるのかもしれないと思いました。
一切なにも求めるな。
と言うんじゃあないんだ
どうしようか、
まよったとき
求めないーと
言ってみるといい。
すると
気が楽になるのさ。
求めないと
なにかが変わるらしいですよ。
忙しい師走のこの時期だからこそ
読んでみるのもよいかもしれません。
又、新年のスタートにもお勧めです。
ちょっと自分自身のこと見つめてみませんか?
2007年11月19日
読書の時間
読書の秋と言うわけではなかったのですが
このところ、よく本を読みました。
キッピーモール4階 アバンティーブックセンターに行くと
面白い本がたくさん配置よく並んでいて、しかも選びやすい。
ついつい買ってしまいます。
今回は、そのうちの一部をご紹介します。
(詳しく書くと、ミステリーは特にネタバレしてしまいますので
詳しくは書けず残念ですが。)
「このミステリーがすごい大賞」の大賞受賞作なので
ずっと読みたいとは思っていたのですが・・・・
ハードブックって、重いし嵩張るし高いし
文庫化を待っていました。
最近は話題の本も文庫化が早く助かっています。
「チーム・バチスタの栄光」(海堂尊)
もっと重い感じの本格ミステリーなのかなと思っていたのですが
ストーリーも面白いし軽妙な感じで、読みやすい。
ちょっと拍子抜けの感じがありましたが、そういう小説と思えば楽しめます
奥田英朗の「イン・ザ・プール」を思い出しました。
映画化もされるようですし(設定がちょっと違うようですが)
お勧めです
同じ医療物で、もっと重い本格ミステリーが良いならば
こちら。
「使命と魂のリミット」(東野圭吾)
残念ながら、まだ文庫化されていませんが
こちらはミステリーらしいミステリーで読み応えがあり、楽しめます。
もっとハートウォーミングな小説が良いならば
「家日和」(奥田英朗)
事件らしい事件もなく、平凡な日常の中の断片。
読み終わったあと、フッと微笑んでしまうような1冊です。
なんとなくいいなぁと言った感じです。
重松清の世界(「ビタミンF」とか)お好きな方はきっと良いと思えますよ。(私がそうなんです)
カラフル(森絵都)
森絵都の本は好きで、全て読んでいるのですが
これは特に好き。
文庫化されたので、買って読み直しました。
携帯小説以外は読まないとおっしゃる方にも
ぜひ読んで欲しい1冊です
まだまだあるのですが、それはまた次回にしますね。
いずこから、こんなに時間があるなら、
もっと働けぇと言う声が聞こえてきそうです
このところ、よく本を読みました。
キッピーモール4階 アバンティーブックセンターに行くと
面白い本がたくさん配置よく並んでいて、しかも選びやすい。
ついつい買ってしまいます。
今回は、そのうちの一部をご紹介します。
(詳しく書くと、ミステリーは特にネタバレしてしまいますので
詳しくは書けず残念ですが。)
「このミステリーがすごい大賞」の大賞受賞作なので
ずっと読みたいとは思っていたのですが・・・・
ハードブックって、重いし嵩張るし高いし
文庫化を待っていました。
最近は話題の本も文庫化が早く助かっています。
「チーム・バチスタの栄光」(海堂尊)
もっと重い感じの本格ミステリーなのかなと思っていたのですが
ストーリーも面白いし軽妙な感じで、読みやすい。
ちょっと拍子抜けの感じがありましたが、そういう小説と思えば楽しめます
奥田英朗の「イン・ザ・プール」を思い出しました。
映画化もされるようですし(設定がちょっと違うようですが)
お勧めです
同じ医療物で、もっと重い本格ミステリーが良いならば
こちら。
「使命と魂のリミット」(東野圭吾)
残念ながら、まだ文庫化されていませんが
こちらはミステリーらしいミステリーで読み応えがあり、楽しめます。
もっとハートウォーミングな小説が良いならば
「家日和」(奥田英朗)
事件らしい事件もなく、平凡な日常の中の断片。
読み終わったあと、フッと微笑んでしまうような1冊です。
なんとなくいいなぁと言った感じです。
重松清の世界(「ビタミンF」とか)お好きな方はきっと良いと思えますよ。(私がそうなんです)
カラフル(森絵都)
森絵都の本は好きで、全て読んでいるのですが
これは特に好き。
文庫化されたので、買って読み直しました。
携帯小説以外は読まないとおっしゃる方にも
ぜひ読んで欲しい1冊です
まだまだあるのですが、それはまた次回にしますね。
いずこから、こんなに時間があるなら、
もっと働けぇと言う声が聞こえてきそうです
2007年10月01日
秋の夜長に
今日から10月のスタートです
暑さ寒さも彼岸までと申しますが
三田は朝夕は寒いくらいになりました。
秋の夜長に、暖かいお部屋で、心まであたたかくなりませんか
なんとなく疲れた時、いらいらした時、気分が沈んだ時、元気が欲しいとき、
手にする本があります。
かわいいイラストに、気がきいた一言が添えられている本が好きです
ふっと微笑できる言葉、こころが温かくなる言葉、
ページをめくるにつれ、心が軽くなるような本が好きです。
キッピーモール 4階 アバンティブックセンターにはそんな本がそろっています
ちゃんとコーナーになっているので探すのに便利です。
例えば しばわんこシリーズ
ちびギャラリー シリーズ
リラックマ シリーズ
いらないシワはのばしちゃうんです
世界はひろいですよ
その他にも、次の日ケロリ、うさるさん、こげぱんシリーズなどなど
ほっこりできる本がそろっています。
秋の夜長。
優しい時間をお過ごしください
暑さ寒さも彼岸までと申しますが
三田は朝夕は寒いくらいになりました。
秋の夜長に、暖かいお部屋で、心まであたたかくなりませんか
なんとなく疲れた時、いらいらした時、気分が沈んだ時、元気が欲しいとき、
手にする本があります。
かわいいイラストに、気がきいた一言が添えられている本が好きです
ふっと微笑できる言葉、こころが温かくなる言葉、
ページをめくるにつれ、心が軽くなるような本が好きです。
キッピーモール 4階 アバンティブックセンターにはそんな本がそろっています
ちゃんとコーナーになっているので探すのに便利です。
例えば しばわんこシリーズ
ちびギャラリー シリーズ
リラックマ シリーズ
いらないシワはのばしちゃうんです
世界はひろいですよ
その他にも、次の日ケロリ、うさるさん、こげぱんシリーズなどなど
ほっこりできる本がそろっています。
秋の夜長。
優しい時間をお過ごしください
2007年09月08日
頭の体操1・2・3!!
インド式計算ドリル、大人気ですね
キッピーモール4階 アバンティーブックセンター
にもこんなにたくさんの種類の本が集められていました。
インド式計算法は、ずいぶん前にテレビでとりあげられているのを見て知っていました。
その時に聞きかじった断片的な知識では、実はあまり興味がわかなかったんです。
確かに、二桁×二桁がすんなりできるってすごいけど・・・・・・・
例えば
198+135=200+135-2
で計算するというのは、小5で日本式計算法(?)でもやっているし・・・
650グラムが598円のコーヒーと500グラム498円のコーヒーのどちらが安いかと言う計算は
主婦にとっては不可欠で毎日のようにやっているし・・・・・
二桁×二桁なんて筆算ですればいいし・・・・
なんて思ったんです。
ところが、昨今、脳の働きの衰えを悲しい程、実感し
小6の娘がうんざりしながら、二桁の掛け算を繰り返すのにつきあううちに
「できないよりはできるほうがいい !!」
と思い直しました。
早速、アバンティーブックセンターで買ってきました
実際やってみると、確かにおもしろい。
一言で言ってしまえば、
何種類もの工夫の仕方を臨機応変に使い分けると言う事なのでしょうか。
公倍数をつかったり、計算の順序を変えたりして、
方式と書いてあるけれど、基本は日本の算数と同じかな。
丸覚えはややこしそうですが、理屈がわかるととても楽しい。
数字っておもしろいなぁとワクワクしました。
「博士の愛した数式」(小川洋子著)に何度も「数字は美しい」と言う言葉がでてきたのを思いだしました。
この楽しいって言う気持ちが大切ですよね。
皆さんも、美しい数字の世界を少しのぞいてみませんか?
2007年06月25日
一瞬の風になれ
一瞬の風になれ
佐藤 多佳子 著
講談社
晴耕雨読っていいますよね。
私の場合、晴読、雨読、曇読・・・・なんです。
(もっと、働けぇと言う声が聞こえてきますが)
キッピーモール4階 アバンティーブックセンターはこんな私のオアシスです。
15万冊の品揃えを誇る店内を、ゆっくりまわる。
目的を持たず、うろうろ本の間を巡る。
そうすると、本が呼ぶんです
そうやって、買った本に、はずれはありません。
初めて見た本でも、これは、絶対、私にとっておもしろいってわかるんです。
三田に来て、かなわなかったこの楽しさをアバンティーブックセンターはかなえてくれました。
最近読んだ本で、お薦めは「一瞬の風になれ」です。
2007年の本屋大賞だったので、ご存知の方も多いかな。
平凡な陸上部に入部した高校生の男の子が、
「速くなりたい」の思いで努力を重ねる。
友人、兄、監督をはじめ、周囲の人とのかかわりの中で、
人間として、スプリンターとして成長していくお話です。
3冊の長編ですが、一気に読んでしまいました。
本の世界にひきこまれ、「がんばれ!がんばれ!」と思わず声援を送ってしまいました。
読後の爽快感を、ぜひ、感じてくださいね。
1冊目が「イチニツイテ」、2冊目が「ヨウイ」、3冊目が「ドン」なのも
しゃれていていいですよね。
高校生の間では、携帯小説がはやっていると聞いています。
活字に戻ってきた若者に、
こういう良質の本にも触れて欲しいと思います。
もちろん、昔、高校生だった皆さんも読んでみてくださいね。